Career小町
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- ⃝所在地:横浜市中区尾上町 3-35 横浜第一有楽ビル 5 階 ⃝従業員数:10 人 ⃝業種:旅行業(神奈川県知事登録旅行業 第 2-1100 号) 、 国内・海外旅行手配、業務渡航、社員旅行ほか ⃝女性支援制度:時短勤務/在宅ワーク制度(2020 年導入予定)
1984 年創業の旅行会社。社員旅行・視察旅行を専門にした Web サイト「職場旅行 .com」をはじめ、オーダーメイドの旅専門 Web サイト「私の夢旅」などの旅行手配を行う。ホスピタリティの高い サービスに定評があり、 多くのリピーターに支持されている。また、 継続して働きやすい職場環境づくりに取り組み、 「よこはまグッド バランス賞」を 2016 年以来、3 回継続して受賞。
Message
社長メッセージ
ターニングポイ ントはあり ますか ?
「新卒採用を担当した 3 年前です。会社説明会や採用面接を通して、就活生の旅行 業への華やかな “ 憧れ ” を強く感じました。旅行業は、お客様の旅のサポートに徹す る “ 裏方 ” としての仕事がほとんど。そのため、 後輩の憧れを崩すことなく育てながら、 裏方仕事に対する調和がとれるか悩みました。このときから “ 働き方 ” に対する考え 方の違いを意識するようになりました」
入社 7 年目 営業主任
加納彩香さん
大学卒業後、行政機関が実施していたイン ターンシップ制度を活用し、 「旅コレクション」 にて約 4 カ月就労。その後、正社員として入 社し、現職に就きます。仕事を通して “ 旅が 好きになった ” という加納さんに、会社の魅 力と働き方について聞きました。
働く上で、ロールモデルはいますか ?
「旅行業はトレンドの変化が激しく、時短勤務が難しいことから、復職を諦める人が 多くいます。ですが、弊社には他社で一度キャリアを諦めた人も週 3 日時短勤務で働 いています。結婚や子育てなど、ライフステージやライフスタイルに合わせた働き方 ができるので、将来を見据えて働けると感じています」
今後の目標を教えてください。
「人材育成制度の成功事例を作り、フォーマット化していきたいです。その理由は、 新卒採用や新人教育を担当し、後輩の能力をもっと引き出す方法があると感じたため です。新卒採用をはじめて間もない弊社には、人材育成制度がまだないため、社内制 度として構築することで考え方の方向性が定まり、今後の会社のためになると考えて います」
女性活躍推進を意識しはじめたのは、6 年 前。ITの進化とともに旅行業務も変化し始め たことがきっかけです。 特に、 航空券手配が主 な業務だった時代は、 最初から最後まで 1 人 で仕事をするため、 個人裁量に任せきり。 その ため能力差による業務時間のバラつきが課題 でした。 ですが、 web サイトを通じた旅行手 配に変わると、以前よりも業務を分担しやす く、 業務の共有ができるようになりました。 現在、1日のスケジュールを社員全員が毎 朝共有し、日に 3 回(11:30、15:00、17:00) 進捗状況を確認します。遅れている業務は シェアし、フォローし合う体制にしています。 また、 ホスピタリティ ・ コーディネーターや 旅行業務国家資格などスキルアップのための バックアッ プをはじめ、 適宜、 研修会や講演会 に参加することも。 そのほか、 月 1 回の面談を 行い、 社員 1 人 1 人の現状を把握し、 社員全 員が働きやすい環境づく りに努めています。 今秋から、在宅ワーク制度を検討中。週 3 日は時短勤務、週 2 日は在宅ワークをトライ アル導入していきます。旅行業での在宅ワー クは難しいとされてきましたが、IT 化が進み 在宅が可能な業種に変わりつつあります。ま た、ノー残業デーも設けます。 女性はライフステージにより、 仕事が左右 されるだけでなく、 思い切り働きたい人もい れば、 家庭を優先したい人もいます。 だからこ そ、 社員が求める“働き方”を尊重し、 “働き方” を割り切ることも大切だと感じています。旅 行業は一度キャリアを断ち切ると、 戻るのが 難しいと言われています (トレンドの変化が 激しく、 時短勤務が難しいなど) 。 だからこそ、 優秀な女性が好きな仕事でキャリアを断ち切 らず、 無理なく働き続けられる環境を整える ことは、 これからの時代に必要なこと。 女性が働くことが当たり前の時代、仕事に やりがいを、自分に生きがいを感じて欲しい です。
代表取締役社長 荒井佳代子さん
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我が社のイチオシポイント
コーチング型の朝礼
1日のスケジュールを共有するだけでなく、 司会者を立てたコーチング型の朝礼を行って います。教材「13 の徳目」を読み合わせるこ とで、ビジネスに必要な思考力や伝達力など を鍛えています。また、個々の意見を発表す る場でもあるので、互いを認め合う有意義な 時間でもあります。
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