Career小町
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- ⃝所在地:横浜市金沢区福浦 2-1-13 ⃝従業員数:61 人 ⃝業種:出版、印刷物の企画、編集、デザイン、製造、 販売及びマルチメディア開発、販売 ⃝女性支援制度:育児休業/キャリアアップのための外部セミナーサポート制度
1948 年、横浜市南区に創業。1976 年、知識集約型産業化の ため、デザイン部門を新設。1990 年、横浜市金沢区福浦に新工 場を建設し、全面移転。若年アーティストの発掘、育成を目的と するアーティストネットワーク設置。“ 「伝える」 という技術 ” を 核にして、従来のオフセット印刷を基盤に、Web や動画コンテ ンツを拡大展開する。2013 年、 「横浜型地域貢献企業」に認定。
Message
社長メッセージ
周囲の反応や効果はいかがですか ?
「地域の来場者がアート鑑賞やワークショップを体験することで、“ ものづくり ” の企 業の新たな魅力を発見していただいていると思います。また、数年前の開催時はアー ト作品を作った美大生が、今は大学助手となり、この展覧会に参加する美大生を指導 するケースも。そんな風に成長した姿を見られることがうれしいです。 でも、 一番喜んでいるのは、当社の社員や協力企業の方々かもしれません。 自分たち が廃材として捨てたものが、 アート作品という宝物に生まれ変わる。 そこに、 みな心をつ かまれているようです。 また、 各社の経営陣の皆様から、 アート作品を展示することで、 社員とのコミュニケーションがより円滑になった、 という喜びの声もいただいています。 そもそも当社の社長や会長が、アーティストと関わり合う中で、いいデザインが生ま れる会社にしたいという思いもあり、始めた活動です。私がディレクションすることで、 自分たちの仕事の “ その先 ” が見えてくるような展覧会になればと考えています」
入社 21 年目 営業部 課長代理
湯浅佳子さん
1998 年、新卒で入社。営業部に所属し、 新規企業の開拓を 3 年務めた後、ルート営業 を担当。2014 年から現職。 営業職のかたわら、2012 年から山陽印刷 株式会社が中心となり運営する「アーティス トネットワーク + コンパス」のディレクターと して、展覧会などの企画と運営に従事。営業 とアートディレクターという両輪を回し、生 き生きと輝く秘訣を聞きました。
当社は、 正社員61人のうち、 女性は15人。 女性が全体の 25%を占めています。私が代 表取締役社長になった 20 年前から、女性社 員は、デザインチームをはじめ、印刷や製本 といった現場の作業にも従事し、出産後の復 職もスムーズに行われてきました。 その理由は、どの仕事も、女性ならではの 感性や細やかさが必要とされているからでは ないでしょうか。 例えば営業職は、 お客様の一歩先まで考え を巡らせる配慮と、 厳しい消費者目線を持ち合 わせていること、 さらに印刷物のデザインを提 案するセンスの良さが求められます。 これらの 資質にかなう人材を選ぶと、 自然と女性が増え ていき、 現在は6人の女性が従事しています。 また、2012 年・2013 年と、商工会議所な どと連携し、地元和菓子店とコラボして、和 菓子の開発に取り組みました。その時は、当 社の女性社員がパッケージデザインやネーミ ング、和菓子作りのアイデア出しを担当。地 域に愛される銘菓が出来上がりました。 出産などで離職し、働くことにブランクが あると、再就職が難しいのでは、と考える女 性が多いと聞きます。でも、それは本人がそ う思い込んでいるだけであって、社会も企業 も女性たちに期待しています。子育てや家事 などを経験している女性はタスク処理能力な ども高く、社会で能力を発揮できる人材です。 活躍を応援しています。
代表取締役会長 秋山桂子さん
営業とデ ィ レクターの仕事、 それぞれの目標についてお聞かせください。
「ディレクターの仕事に関しては、 『会社まるごとギャラリー』を 2020 年まで継続す ることが決まっているので、まずはそれに注力して成功させることが目標です。その 後も近隣企業との絆やアーティストなどと築いた人脈を生かし、面白い企画を考えて いきたいです。 営業としては、動画撮影の仕事など、新しい販促ツールに関する勉強を常に行って、 どんどんチャンスをつかめるようにしたいです」
point
我が社のイチオシポイント
多目的に楽しむ社内 BAR
会社が現在地に移転した 20 年前は、周辺 に飲食店がなかったため、仕事終わりに一杯 飲める憩いの場を、と先々代社長が作った社 内 BAR。 「会社まるごとギャラリー」の開催時 はアート作品を展示し、来場者に開放してい ます。今年は、フラワーデザイナー・五十嵐 道子さんの作品を展示。華やかなフラワーア レンジで、訪れる人を楽しませてくれました。
社内での今後の展望は?
「後輩たちが働きやすい職場を作りたいですね。困っていることを集約し、改善する 提案を出すなど、後輩たちの役に立つ存在でありたいです。 営業もディレクターも、どちらの仕事も会社の将来を見据え、自分なりのアイデア を発揮することで、さらなる飛躍を目指していきます」
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