Career小町
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- ⃝所在地:横浜市神奈川区橋本町 2-1-26 ⃝従業員数:31 人 (2018 年取材時時点) ⃝業種:植物油脂および副産物の製造ならびに加工 (食用ごま油、油粕、健康補助食品) ⃝女性支援制度:産休・育休制度/短時間勤務制度
1857 年、千葉県佐倉市で菜種・落花生・ごまなどの搾油業を創業。1893 年、 横浜市神奈川区御殿町に搾油工場設立。何度かの社名変更を経て、1970 年、岩 井の胡麻油株式会社とする。2005 年、本社・工場を横浜市神奈川区橋本町に移 転。ごま・ごま油を通して、 「食の安全、安心」 「健康で美味しく、高品質な商 品」を提供し、食文化の向上に貢献することを基本理念とする。2009 年、横浜 型地域貢献企業認定。2014 年、 モンドセレクション金賞 3 年連続受賞。2016 年、 ISO22000 認証取得(ごま油、調合油、ラー油の設計・開発、製造および配送) 。
Message
社長メッセージ
今回の新商品開発で得られた効果は?
「私にとって、 今回の開発は広報宣伝活動の一環です。 『横濱ぶぶあられ』 をきっかけ にして、当社のごま油のおいしさを、より多くの方に知っていただけたらうれしいです。 また、開発する上でクラウドソーシングを運営する会社の担当者から受けたアドバ イスで印象に残ったのが、 『キッチンにあるごま油を、卓上に持ってくるイメージで商 品を作っては』というもの。それを聞き、料理に使う調味料ではなく、家族みんなが 手に取る商品を作ることで、当社のごま油の可能性はもっと広がるんだ、と目からウロ コが落ちる思いでした。そういう意味でも、この商品を開発したことで、新たな道が 開けたのではないかと思っています」
入社 9 年目 営業部 宣伝・広報 マネジャー
岩井理恵子さん
大学卒業後、アパレルメーカーで販売職に 従事。3 年後、ヘアメイクを目指し退社。美 容免許取得後、ブライダルヘアメイクのアシ スタントを経て独立し、フリーで活動。2010 年に家業の「岩井の胡麻油」に宣伝広報担当 として入社。2018 年から現職。 子育てと両立しながら新商品の開発を手掛 けるなど、精力的に働く岩井さんに、仕事に かける熱意をうかがいました。
※インタビュー内容は 2018 年取材時時点のもの
プライベートでは、2 歳になるお子さんのママの顔も。 産休・育休前後の働き方について教えてください。
「2015年11月から産休をとり、 12月に出産しました。 産前は、 配達などの力仕事を控 える以外は、 普段と変わらない業務を行っていました。 出産後は産休・育休を取得し、 2016年10月に復帰しました。職場復帰してから現在まで、時短勤務で働いています」
女性 活躍推進に力を入れたきっかけは、 2006 年。 家庭用ごま油の販路拡大のため、 女性 の営業職を採用したことです。元々、 業務用と 家庭用のセールスの両方を男性営業マンが担っ ていました。 ところが、 彼らは業務用の大口契約 を次々と決めてくる一方、 家庭用ごま油のセー ルスではクロージングに導くのが苦手でした。 家庭用ごま油を売るためには、百貨店やスー パーマーケットのバイヤーと密にコミュニケー ションをとり、きめ細かなフォローが欠かせませ ん。 これは女性の方が向いているのでは、 と考え、 採用に至りました。 実際に働いてもらうと、コミュニケーション能 力に長けているだけでなく、きちんと戦略を立 てて商談するなど、即戦力になってくれて業績 もアップ。この実績が、女性社員がほとんどい なかった、ごま油の製造・加工業界に風穴をあ けることになりました。 当社が掲げている 「企業経営の指針」 の中に、 「守・破・離(しゅはり) 」という言葉があります。 これは、 『伝統を守りなさい。そして、 伝統を守っ て理解したならば打ち破りなさい。その後、本 来のところから離れて新しいことにチャレンジし なさい』という意味です。私が社長に就任した 2005年、 当社にとって必要な言葉であると思い、 選びました。 現在、 社員 31人中、 11人が女性。 職種も営業 職から生産ラインでの業務など多岐に渡りま す。 その内、 女性管理職は4人。 「守 ・破・離」 の精 神で採用した女性たちが、 新しい風を吹き込み、 ますます飛躍してくれることを期待しています。
代表取締役社長 岩井徹太郎さん
point
我が社のイチオシポイント
みなとみらいの絶景が楽しめる屋上
みなとみらいの観光地を一望できる工場の 屋上が当社のイチオシスポッ トです。 神奈川台 場跡地近くで、以前は造船所のあった場所で す。 今は高層マンションが立ち並ぶ高級住宅地 になりました。 みなとみらい、 横浜ベイブリッジ、 横浜マリンタワー、横浜赤レンガ倉庫など、横 浜の名所を一望できるお気に入りの場所です。
育児と仕事を両立する う えで、重視しているこ とは?
「育児と仕事に集中することです。限られた時間と体力を有効に使うために、余計な ことをしない、欲張らない、頑張りすぎないようにしています。生活をルーティン化す ることで、日々の負担がだいぶ軽くなりました。家事はほどほどにして、元気な状態 で仕事や子育てをするのが、自分にとって大切なことです」
これからの目標や展望をお聞かせく ださい。
「当社のごま油を使って、 横浜の良さを生かした、 ご当地グルメ料理を作りたいと思っ ています。皆さんに、 『横浜と言えばこれだよね』と言ってもらえるものになればいい ですね。現在、横浜産の食材を使った飲食店や生産者の方々と一緒にイベントなどを しているのですが、そこで培ったネットワークを大切にして、夢の実現に向けて駆け 抜けていきます」
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