Career小町
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- ⃝所在地:横浜市港南区港南台 4-39-7(本社) ⃝従業員数:69 人 ⃝業種 :総合建設業(注文住宅建築、幼稚園、保育園および公共施設等の建築、 集合住宅、商業施設建築、鉄骨製作等) ⃝女性支援制度: 女性の管理職登用を実施/事務職から技術職への転換/全職 種に対し、積極的な女性登用/女性活躍セミナー、その他外部セミナーへの参 加/育児中社員の学校行事への参加の促進/男女の賃金格差の解消
1964 年、横浜市港南区に鉄骨加工業を創業した「株式会社 キクシマ」 。その後、総合建設業として、注文住宅や集合住宅、 商業施設、教育・福祉施設の建築などを手掛け、 「グッドデザ イン賞」や「神奈川建築コンクール」など数多くの賞を受賞。 さらに社会貢献活動として、横浜のまちづくりにかかわる “ ス トリートファニチャーデザインコンテスト ” や、地元の環境保 全のための養蜂活動などにも取り組んでいます。
Message
現職に就いてから改革されたことはありますか?
「システムの構築の他に、社内の資格制度を作るなど、さまざまな制度がスムーズ に運営できるよう実行に移してきました。当社の総務は女性の立場に立って作り上げ た、いわゆる建設会社らしくない視点を持った部署だと感じています。 日々の業務では、幅広い業務に抜けがないよう、ひとつひとつの作業を詳細に書い た用紙を各人に渡し、月に1回のミーティングで経過報告をしてもらっています。業 務は個人の資質に合わせて割り振りますが、仕事内容は頻繁にシャッフルします。す ると、本人が向いてないと思っていた業務が実は向いていることを発見したり、彼女 たちもアイデアをどんどん出すようになってくれるんです。そういうやる気を見せてく れるのが、自分のことのようにうれしいです」
社長メッセージ
代表取締役社長 菊嶋秀生さん 当社は総合建設業ですが、これからは生 活創造産業として、ライフスタイルそのもの を提案できる企業でありたいと思っていま す。それには、お客様と建築家との信頼関 係を育み、家を建てたその先の展開を考え たり、当社の姿勢を外に発信する人材が必 要不可欠。そのような人材を求めていると、 自然と女性の採用が増えるようになりまし た。社会の変化とともに、企業も変わるこ とが求められます。女性が活躍する企業は、 社内の活性化だけでなく、時代の変化に対 応する力がつき、さらに飛躍していくのでは ないでしょうか。今後取り入れたい女性活 躍のための制度は、テレワークや企業内保 育所です。保育所は、中小の一企業が行う のは難しいですが、地域の企業が連携して 運営するなど、協力しあって課題解決をし ていきたいですね。 また、パートの女性が何人かでひとつの チームを作り、 営業業務等を行うプランも模 索中です。会社に縛られることなく、自分の 能力や経験を生かせる制度なら、いっそう 幅広い世代の採用が見込めるでしょう。社 会との接点を持ち続けて活躍し、輝き続け る女性が横浜に増えることを願っています。
入社 19 年目 総務部 マネージャー
兼本有紀子さん
1994 年、長男の出産時に勤めていた貿易 会社を退社。1999 年、株式会社キクシマ 総務部に週 3 日のパー トタイマーとして入社 します。1 年半後に正社員になり、鉄工部事 務職に配属。2004 年総務部主任、2006 年 総務部係長、2010 年から現職に。 第一線で活躍しながら長男を育て上げ、 現在は実母の介護もしている兼本さん。仕 事への情熱や、モチベーションを保ち続け る理由を聞きました。
ご家族の協力体制はいかがですか?
「私の両親と同居しているので、息子が小さいうちはずいぶん面倒を見てもらいまし た。また、会社の皆さんも、息子の学校行事があるたびに快く送り出してくれて、あ りがたかったです。当時は今ほどワーキングマザーを支援する企業は多くなく、周囲 のママ友からもうらやましがられました。私が楽しく働き続けられるのは、家族の助け と会社の理解があってこそだと思っています。 息子は現在社会人 2 年生。彼が就職活動をしていた頃から、働くことの楽しさや厳 しさを、自分の経験を踏まえて話し合う機会が増えました。息子とこういう話ができ るのは、喜びを感じる瞬間ですね。今は母の体調が優れないので、父と交代で介護を しています。子育ても介護も、家族一丸となって取り組むのは自然な流れだと思って います」
point
我が社のイチオシポイント
皆でくつろぐ休憩スペース
ランチを食べたり休憩したりと、ゆっく りと 過ごすスペースは、家具や内装から BGM の セレク トまで総務部の女性社員が担当しまし た。仕事にもプライベートにも役立つ本も置 きました。大きな窓からは緑も見えてリフレッ シュできます。
管理職を目指す女性にメッセージを。
「自分の限界を決めず、何事もチャレンジしてみることで、可能性は広がります。毎 日仕事を楽しく、やりがいを持って取り組むことが大切なのではないでしょうか。その ひとつひとつは小さいことですが、それが積み重なり、何年もたって大きな結果をも たらすのではないかと思います」
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