Career小町
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- ⃝所在地:横浜市中区山下町 156 ⃝従業員数:社員 114 人 アルバイト 98 人(女性従業員 119 人) ⃝業種:飲食業 ⃝女性支援制度:出産休暇制度/育児短時間勤務制度/育児休業制度/看護休暇制度
Real Voice
(2008 年入社)
家村美樹さん
萬珍樓に入社する前は、東京の企業で 人事や労務の仕事に携わっていました。 当時、横須賀の実家から 2 時間近くかけ て通勤していたのですが、もう少し近く で働くことができたらと思い始め、横浜 を中心に転職先を探していました。萬珍 樓に決めたのは、面接の時にお会いした 女性役員の方がすごく素敵だったから。 昔、食事に来たことがあり、良い印象を 持っていたことも大きいと思います。現 在は、母として子供を育てながら、人事 ・ 労務課の課長を務めさせていただいてい ます。じつは一度、自分の中だけで仕事 と育児の両方を抱え込み過ぎてしまい、 悩んでいた時期がありました。その時に 社長に相談したら、 「気づいてあげられな くてごめんね。子供はみんなで育てるも のだから。あなたが一人で抱え込まずに すむよう、みんなで考えよう」と言って くださったのです。本当にうれしかった ですし、気持ちがすっと楽になりました。 今後は人事・労務のプロとして、萬珍樓 をもっと誰もが働きやすい、働きたくなる 場所にしたい。 そのためにも私自身ももっ と勉強し、この会社に、そして社長に恩 返しできればと考えています。
幸せになる場所に。
女性従業員をサポー トする上で 気をつけているこ とはありますか ?
私は、セクハラとパワハラを絶対に許しません。これは、 何か制度を設けるというより前に重要なことです。徹底的に なくさなければ、女性が活躍できる職場づくりなんてできま せんよ。これは断言できます。以前、忘年会の時期に、酔っ 払ったお客様がお帰りになる際に、受付の女性社員にセクハ ラをしたことがあったんです。ちょうど私もいたので、何が あったのかすぐに聞きました。お客様は悪気もなく、まだ良 い調子でいたので、冗談じゃないと思いました。ただ、一番 問題だと思ったのは、ホールマネージャーがすぐに対応しな かったこと。あえてホール中に聞こえるほど大きな声で、 「部 下を守れないなら支配人を辞めろ」と叱りました。彼女だけ でなく、働いている社員、お客様にも伝えたかったのです。 接客業とはいえ、嫌なことは断る。上司は部下を守る。会社 は全社員の幸せを考え、徹底的に守る、という当たり前のこ とを。また、萬珍樓には社長直結の意見ボックスも設置して います。気になったことは誰でも私に意見できます。社員が さまざまなことに我慢しながら働かなければならないような 会社に未来はありませんからね。
社員全員が
社員の魅力を引き出し、
会社は経営者のものではない。
最後に、従業員が働きやすい 環境づく りについてお聞かせく ださい。
じつは、 2002年に火事で萬珍樓本店が焼失したとき、 再建を 止めようかと考えました。賃貸ビルを建設して家賃収入を得な がら暮らせばいいと本気で思っていました (笑) 。 ですが、 アメリ カやインド、 中国と世界中からお見舞い金が次々と届くんです。 以前、 ご利用していただいたお客様が「大丈夫ですか」 「思い出 のお店の復活、 待っています」 と。 中には給与明細入りの見舞金 を置いていく人までいました (笑) 。 そのとき、 気づいたんです。 萬珍樓は、 私のものではない。 ここは、 もう、 お客様のものなん だと。 また、 閉店してしまうと、 働いていた社員たちも新たに仕 事を探さないといけなくなる。 だから、 ここはお客様のものであ り、 社員のものでもある。 すぐに再建しようと思いました。 そし て、 それからはこれまで以上にお客様のアンケートを大切にす るようになりましたね。 日々、 ご意見をいただき、 その度に問題点 を改善していく。 さらに、 お客様の満足を支えている社員の声に も耳を傾け、 もっと働きやすい環境をつくるために、食堂を作っ たり、 仮眠所を作ったり。 そうすることで、 お客様だけでなく、 社 員の居心地も良くなります。女性はもちろん、 すべての社員が 働きやすく、 活躍しやすい場所になっていく。 それこそが、 私の 目指す萬珍樓の姿です。まだまだ改善点はありますが、萬珍樓 がもっと笑顔であふれる場所になるようにしていきたいですね。 46
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