Career小町
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- ⃝所在地:横浜市港北区新羽町 1508 ⃝従業員数:48 人 ⃝業種: 紙器加工販売 ⃝女性支援制度:出産休暇制度/育児短時間勤務制度/育児休業制度/看護休暇制度
Real Voice
(2002 年入社)
衣越康子さん
新しい仕事にチャレンジしてみたいと 思い、この会社に転職しました。現在は、 二人の子供を育てながら総務の仕事に携 わっています。ただ 15 年のキャリアの中 で大きなピンチもありました。二人目の子 供の保育園がなかなか決まらず、このま までは会社を辞めなければいけないと悩 んだ時期があったのです。しかし、そうし た私の不安を察したのか、秋本代表のほ うから声をかけてくださいました。 「幼稚 園という選択肢も考えてみたら?仕事の途 中に抜けて、 お迎えに行けばいいんだから」 と提案してくださったんです。あの時は本 当にうれしかったですね。働き続けたかっ たですし、子育てをしていても社会との接 点は失いたくなかったですからね。 現在は、 まだ子供たちが 10 歳と 4 歳ということも あって時短勤務で働いていますが、もう少 し大きくなったらフルタイムに戻りたいと 思います。この会社にはママさん社員とし ての先輩も多く、 育児の相談もできますし、 子供も参加できる家族ぐるみの交流イベ ントもあります。何より、代表自身が働く 女性ということも心強いですね。仕事をど うすれば続けられるかを考えながら、今後 も会社に貢献していきたいと思います。
活躍しやすい環境づくりになる。
女性社員の意識を変えることで
甘やかすことではない。
サポートとは、
働き方を多様化したこ と で、 現場への効果はありま したか ?
情緒や思いやりが生まれたと思います。社内を子どもが元 気に走り回っていることもあるので、男性社員も自然とにこ やかになるようです。集中して仕事をしているときは知らん 顔していますけど、ふと息抜きしたときに、そういった姿を みると、優しくなれますよね。独身の男性社員も、 「自分が 結婚して、いずれ子どもができたら…」という目で見ている と思います。 事実、 自分の奥さんが子育てしながら、 どこかで 働くようになったら、同じように誰かに迷惑をかけるかもし れない。 ここで不満を言っていたら、 自分がそんな状況になっ たとき、誰も協力してくれなくなります。お互い様ですよね。 障害者雇用も同じです。もし、あなたの家族に障害を持って いる人がいて、働くときに「障害があるから…」と言われた ら嫌でしょう。自分の子どもが障害を持つこともあり得ます からね。また、女性がいることで、新しいビジネスも生まれ ました。 特許を取得した緩衝材は女性たちが考えたものです。 もともとゴミだったものを活用したものですが、男性目線か らはなかなか生まれない優れたアイデアだと思います。
最後に、 これからの「女性の活躍支援」 に ついてお聞かせく ださい。
まず、目標として、営業職の女性を育てたいと考えていま す。この業界は、なかなか育たないんです。不思議なことな のですが、他社でも見かけたことがなく、仮にいたとしても 長続きしません。私はその理由の一つに、女性の珍しさがあ ると思います。とくに、女性の営業職は珍しいため、お客様 の反応も男性社員の対応と違ってくる。そのことに女性社員 も悩み…といった悪循環に陥るケースが少なくありません。 ただ、能力的には優秀な女性もいますし、営業を希望する女 性もいます。なんとか打開策を考えて、仕事として活躍でき る場所を増やしていきたいですね。だって、悔しくないです か。そもそも、女性の活躍推進と言われること自体が、女性 への偏見ではないかと思います。特別に力を入れて取り組む ことではないと思うんです。実際、 これから少子化が進めば、 必然的に労働力が減少していきます。自然と女性が労働力と して活躍しなければいけない時代がくるのです。そのとき、 女性自身の意識や受け入れる企業の意識が変わっていかな いと、この課題は根本的に解決できないと思います。
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