Career小町
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- 建設
代表取締役 河野裕規さん
北海工業 株式会社
平成 7 年から一般土木、舗装、上水道、造園工事、電力設備工事など幅広 く事業を展開する北海工業様。設立当初は、 電力設備や共同溝工事、管路工事な どを中心に手掛け、現在は神奈川県や横浜市が発注する公共工事に も積極的に取り組ん でいる会社です。社員数は 20 名。そのう ち 4 名が女性社員です。今回は、 代表を務める河野裕規さんに男性中心と い うイ メー ジが強い建設業界における、女性の働き方や活躍しやすい環境づく り についてお話いただきま した。
建設業界における女性の働き方について、 どのよ うに考えていますか ?
建設業界の中でも女性採用が進んでいるのは、建築関係 です。あとは大手ゼネコン。私たちのような中小企業は、簡 単にはいかないのが本音です。大手であれば建設現場に事 務所を構えて、そこに女性の働く場所を確保することができ ますが、現場が日々移動する土木工事は難しい。ただ、そこ で諦めるのではなく、女性を配置できる現場、できない現場 を明確にしていけば、採用もしやすくなります。また、ずっ と現場で働けない場合は、現場の検査書類作成や原価管理、 写真整理など、細やかな気配りができる女性のほうが向いて いる仕事もあるので、一般採用後に興味がある方には「やっ てみませんか?」とお話することもあります。従来の現場主 体の仕事ありきで考えていたら、女性が建設業界に入り込め ないままですからね。特に中小企業は、その入口を広げるこ とが求められるため、私たちの会社でもハローワークを通し て全国に募集を出しています。また、横浜市は官民共に仕事 量も多いですし、文化的にも自然環境的にも魅力の多い街で す。そこに身を置くことで、個人としても成長していける環 境だと思います。
女性社員を採用する上で 気をつけているこ とはありますか ?
女性社員に限ったことではありませんが、 「会社にとって、 あ なたが必要な存在なんだ」と態度や行動で示すこと。弊社は 女性が 4 名。 数字としては少ないかもしれませんが、 社員が多 いか少ないかは問題ではないと思います。 問題は本質を見失 わないこと。 子育て支援制度の一環として保育園からの急な呼 び出しがあれば、素早く退社させて、 場合によっては休みを取 得するように支援しています。 今の保育園は熱が少し出るとす ぐに呼び出しがあるのですが、 そのとき女性が何を望んでいる か。家に帰って子供と一緒にいたいというのであれば、 「完全 に治るまで子供と一緒にいてあげてください」 とお伝えしてい ます。 男性社員もそうですが、 自分の現場スケジュールを見な がら、 休みを自分たちで決めているので1ヶ月休むことも可能 です。今までの連続休日取得はリフレッシュ休暇を利用した 40日という実績があります。 制度を整えても利用してもらわな いと意味がありません。 子供と一緒に出社してキッズルームで 遊ばせながら仕事することもできますし、 乳児の場合はベビー ベッドも設置可能です。 子育てに対する安心感が、 集中力につ ながることも少なくありません。 とにかく、 会社と社員が対等な 立場でいることが大切。 お互いが、 「この人のためなら」 「この会 社のためなら」 と思い合える関係構築に力を入れています。
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