Career小町
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- 建設
代表取締役社長 倉澤俊郎さん
向洋電機土木 株式会社
桜木町駅前広場周辺の設備をはじめ、大型商業施設、マンショ ン、戸建住宅、スポーツ施設、病院まで、屋内外のあらゆ る電気設備の設計・施工を得意とする向洋電機土木株式会社様。女性がまだまだ少ない業界において、社員 27 名中 6 名の 女性社員が活躍する職場は活気にあふれています。今回は代表取締役と し て会社の先頭に立っ て社員と走り続ける倉澤俊郎さ んに、経営に対する考え方や女性を採用する魅力についてお話を伺いま した。
女性採用に力を入れるきっかけは 何だったのですか ?
きっかけは二つあって、一つは女性のパワーを会社のパ ワーとして活用したいと思ったこと。何十年か前にも女性の 採用に取り組んだことがありましたが、その時はまだ建設業 界では受け入れられづらい状況でした。それが、時代の変 化とともに風向きが少しずつ変わりはじめ、女性が活躍でき る土壌が徐々に整ってきたので、当社でも女性のパワー、明 るさ、華やかさを発揮してほしいと改めて思うように。今で は日々、彼女たちのパワーに圧倒されていますね。そして、 もう一つは、現在の当社の広報や人事、総務の業務を広く支 えてくれているある優秀な男性社員の採用がきっかけです。 「父親の介護をしながら働きたい」と 10 年ほど前に当社の門 を叩いてくれた彼と話をするうちに、 「様々な理由から、や りたい仕事を制限しなくてはならない社員に対して、会社が もっと支援できることがあるのでは…」とより真剣に考える ようになったのです。そこで、その男性社員とも協力しなが ら、会社全体のワークライフバランス推進にいっそう力を入 れるようになりました。
ワークラ イ フバランスの推進にあたっ て 心掛けているこ とはありますか ?
当社では取り組みの成果を測るために「顧客満足」 「社員 満足」 「個人満足」 などの効果指標に加え、 「家族満足」 といっ た独自の指標も設けています。私自身は若い頃から休日も関 係なく働き、妻にも相当に迷惑を掛けてきましたが、今は時 代も違う。家族の理解や家族の幸せのために、会社もこれま で以上にサポートする必要があると思うのです。当社では、 たとえば朝夕の子供の送り迎えや幼稚園のイベントに参加す る時間を確保できるよう、フレックスタイム制を導入。また、 単に就業規則として用意するのではなく、 「みんなで助け合 おう」という気持ちの部分を大切にし、より柔軟な対応もで きるようにしています。この辺りは中小企業ならではの良さ ではないでしょうか。他にも、有給休暇取得や定時退社の 推進や育児短時間勤務など様々な制度を準備していますが、 大切なのは社員に活用してもらうこと。有給休暇は取得状況 を半期に一度全社員に公表したり、取得日数の少ない社員と は面談して状況を確認するようにしています。
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