Career小町
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- 建設
ア ラ イ グリ ーン 株式会社
専務取締役 荒井隆佑さん
1963 年の創業以来、個人邸の作庭 ・ 公共造園 ・ 緑化 ・ 土木の工事や公園施工管理を手掛けてきたアラ イ グリーン株式会社様。 今は、主に横浜市内の公園工事や植栽管理業務および公園指定管理業務を請け負っ ています。社員は全部で 16 名、う ち7 名が女性社員です。今回は、専務の荒井隆佑さんに、造園業界で、女性が活躍する場を創り出す取り組みについてお話を伺 いま した。
女性採用に力を入れた きっかけは何ですか。
従前は、 「男性は外で働き、女性は家を守る」 という考えの もと、 女性社員を事務職員として採用していました。しかし、 ここ数年何度新規採用募集をしても、まず人が集まりません でした。その中で気がついたのは、造園現場で働く事を厭わ ない高学歴で多才な能力を持っている意欲的な女性が多い という事。そこで積極的な雇用に踏み込みました。近頃は、 造園の世界も工事の仕上がりだけでなく、現場における安全 性の確保や現場周辺、地域への配慮、現場の後片付けや清 掃等を含めた総合的な仕事の進め方が求められるようにな り、女性ならではの気遣いやおもいやりの心を生かす場面が 増えてきたように感じます。今当社では、公園指定管理業務 などを手掛け、女性が能力を発揮する場を積極的に拡大し ています。特に公園で実施するイベントの企画や運営、広報 といった業務については、若手女性社員に任せ、地域の方々 と交流を深め、今や公園管理の顔になろうとしています。
女性を採用する上で どんなこ とに取り組みま したか。
我々造園業界は、残業や休憩に対する意識が低かったこ ともあり、まず当社では手始めに定時の退社を徹底し、改善 した就業規則を社員全体に理解させ活用させる事に取り組 みました。どんな立派なルールでも、会社と社員の理解と納 得がなければ真の役割を達成する事ができないからです。そ のために、社内に話しやすい雰囲気をつくることに力を入れ ています。社員本人はもちろん、子どもや両親の急な病気や ケガで、急きょ休まざるを得ない時、会社に言い出せる雰囲 気がなければ、制度を整えても意味がないからです。会社と すべての社員とその家族が、豊かで幸せに暮らせるようにみ んなで助け合える職場環境を築くことを目的に定めた規則で すので、日々の社内コミュニケーションと、情報共有を何よ りも大事にしています。また、女性社員と話し合い、女性専 用更衣室の設置や女子トイレの改修。ユニホームや社用車 のデザインの変更。ノークラトラックの導入など女性にやさ しい職場づくりにも積極的に取り組みました。
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