Career小町
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代表取締役 村尾周三江さん
明日の 株式会社
2005 年、 前身 「村尾 CO.」 をスター ト し、 2008 年 「明日の株式会社」 設立。 「いま、 明日をつく る。 ‐笑顔の明日へ‐ 」 をミ ッショ ン と し、WEB サイ ト制作・運営、DTPデザイ ン、ブランデ ィ ングな どを手がけるデザイ ン会社です。横浜市青葉区にオフ ィスを 構え、現在 20 名のメンバー と共に、新事業も立ち上げ、本業以外に地域活性化イ ベント 「HAPPY 桜台発! わがママーケ ッ ト 」 や地元学校でのキャ リア講話、商店会企画な ども積極的に取り組んでいます。今回は代表取締役の村尾周三江さんに、ご自身 の仕事観や女性採用についての考え方を伺いま した。
女性の働き方について 考え始めたのはいつ頃ですか ?
日本でもインターネットニーズが増え始めた頃、 私は、 その中でもも のすごい勢いで成長している会社に勤めていました。 当時、 その会社に も育児制度は整っていましたが、 実際には、 女性男性問わず、 いったん 育休や介護で仕事を離れると、 IT 業界の変化や会社の成長のス ピード には付いていけず、 ポジションへ復帰することは難しいというのが現状 でした。 これは他業種でも、 様々なシステムは整っていても働くことへ の課題と感じ、 私自身もこれから先をみたときに、 ライフスタイルを大切 にしながら長く勤めることは難しいと感じていました。 企業や行政だけ がんばってもらうのではなく、 私たち自身のみらいをどうしていきたい か。 ずっと自問自答していました。 その後、 独立してネッ トショ ップ運営 から始め、 WEB コンサルティング業務など幅広くクライアント契約で きるようになった頃、 現在も当社で志事している女性デザイナーと知り 合い、ぜひ一緒に働きたい! と思っても、 彼女は 4 人の子育てもしてい て、 毎日の事務所通いはとても難しかったのです。 また、 一緒に会社を 立ち上げた妹や、 他メンバーもはたらく母親たちでした。 その当時はま だ、 テレワークという働き方はさほど注目もなかったのではないでしょ うか。 当社は、 彼女たちの活躍の場づくりに取り組むことは必然でした し、 今となっては私たちにとってはこれが常識ですが (笑) 在宅、 時短、 地方勤務など、一人ひとりに合わせた働き方は、 子どもたちの成長と共 に、 当社での変化しつづける課題として、 ずっと創作し続けています。 29
働く人に合わせた制度を整えたこ と で 経営への効果はありますか ?
いちばん体現していることは “ 働き方に正解はない ” と いうこと。会社の売り上げはもちろん大切ですが、ひとり ひとりのライフステージに合わせ、笑顔で志事できること。 私たちの掲げている「いま、明日をつくる。-笑顔の明日 へ-」は、 まずは、 日々のメンバーのコミットからなのです。 これから何十年も働き続けるには、変化に合わせて、強 さよりも優しさを持ち、しなやかな考えであること。この ミッションや柔軟さを共有していることは、会社組織でか かせません。そして、メンバーがお互いに尊重し合い挑 戦している姿勢は、そのままクライアントを大切にし、新 しい提案の幅をひろげる社風を築いています。大変ありが たいことに、私たちを応援してくださるクライアントが多 く、 紹介での依頼もいただいております。また、 横浜市「よ こはまグッドバランス賞」などの賞も数々いただき、当社 の認知度も上がり、メンバーの志事への誇りにもつながっ ています。とはいえ、支えてくださる方々へ甘んじること なく、クライアントにもみなさまにも、常に期待以上のも のを提供し、気持ち良く豊かにご一緒できるよう、メール や電話でのコミュニケーションでも、丁寧に聴く姿勢をも ち、 細かな気遣いこそ、 毎日初心忘れず、 心がけています。
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