Career小町
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- ● 企業に求める女性活躍推進の取組について
【図3】女性が働き続けるために必要だと思うこと
育児 ・ 介護と仕事を両立するための勤務制度
(短時間勤務制度、 フレックスタイム制度、 残業の免除、 育児 ・ 介護休業制度など)
平成29年度 「女性の就業ニーズ調査」 では、 働いている女性が働き 続けるために、 最も必要だと思うことは 「育児・介護と仕事を両立するた めの勤務制度」 です (図3) 。 そして、 現在、 働いていない女性が再び働く ために、 企業に求めることの上位も 「仕事と家事・育児・介護との両立に ついて理解がある」 で、 次に 「勤務時間や働き方が柔軟である」 となって います (図4) 。 女性のライフイベントに寄り添い、 柔軟な対応ができる 職場環境の整備が、企業に求められています。 また、 平成30年度 「男女共同参画に関する市民意識調査」 では、 職場 の女性活躍への取組について約3割が 「進んでいない・ あまり進んでい ない」 と感じています。 その理由は 「職場が男性中心の組織風土である」 が圧倒的に多く、 組織風土の改善が重要であるこ とが分かり ます (図5) 。
56.4% 47.0% 47.0%
夫 ・ パートナーや家族による 家事 ・ 育児 ・ 介護などの分担 家事 ・ 育児 ・ 介護などと仕事の 両立についての上司や職場の理解
0 10 20 30 40 50 60
【図4】再び働くために企業に求めること 【図5】職場で女性活躍の取組が進まない理由
職場が男性中心の組織風土である ワーク ・ ライフ ・ バランスに取り組む 職場づくりが進んでいない 女性を登用するための キャリア形成支援が不十分である 男性の家事 ・ 育児参加が進まない 職場での女性活躍を望んでいない 女性が多い 仕事と家事 ・ 育児 ・ 介護との 両立について理解がある
56.5% 51.4% 36.7% 36.7% 25.4% 0 10 20 30 40 50 60
43.2% 14.2% 14% 6.4% 5.6% 0 10 20 30 40 50 60
勤務時間や働き方が柔軟である
(短時間勤務、 テレワークなど)
土日祝日出勤がない 職場の人間関係が良い 残業が少ない、 または残業がない
出典: 「平成30年度 男女共同参画に関する市民意識調査」 から。調査対象は、横 浜市内在住の満18歳以上の男女8,000人 (うち外国籍市民200人) 。有効回収票数 2,439。平成30年5月7 日~5月31日実施
【図3】 【図4】出典: 「平成29年度 女性の就業ニーズ調査」 から。調査対象は、横 浜市内在住の満20歳以上49歳以下の女性3,000人。 有効回収票数817。平成29年 12月13日~平成30年1月12日実施
● 女性活躍推進のメリット
平成29年度 「男女共同参画に関する事業所調査」 では、企業が考 える女性の雇用 ・登用を進めるメリットについて、 「労働力の確保」 に 次いで、 「多様性を持つことで、 多方面からのニーズに応えられる」 「組 織が活性化する」が上位となっています(図 6) 。女性活躍への取組 は、人材確保だけではない効果を生み出すと言えます。
女性活躍に伴う効果
❶ 人材確保
❷ 社員定着率の向上
【図6】 女性の雇用・登用を進めるメリット
労働力が確保できる 多様な視点を企業が持つことで 多方面からのニーズに応えられる 職場風土が改善され、 組織が活性化される
45.0% 36.9% 34.9% 10 20 30 40 50
❸ 販路拡大
❹ 新商品や 新サービスの開発
❺ 女性社員の モチベーション向上
❻ 男性社員の意識改革
0
出典: 「平成29年度 男女共同参画に関する事業所調査」 から。 調査対象は、 平成 26年経済センサス ・基礎調査に基づく横浜市内所在の事業所。有効回収票数 564。 平成29年11月14日~11月30日実施
❼ 企業イメージの向上
❽ 仕事の効率化
なり、働きやすさも人それぞれ。本誌で紹介する企業の取組事例や気づき、そこで働く従業員
働き方は時代とともに変わります。近年では、働き方が多様化し、職場環境は企業ごとに異
の声を通し、誰もが働きやすく ・働き続けられる職場づくりの 「きっかけ」 になればと思います。
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